投稿者「Koichi」のアーカイブ

2021.10.25. 論文がPhysical Review B 誌に掲載されました。

常磁性絶縁体におけるスピンホール磁気抵抗効果を観測しました。これまで長距離磁気秩序のある系に限られると思われていたスピンホール磁気抵抗効果が磁気秩序のない常磁性絶縁体においても発現することを見出しました。
さらにこれまで未知であった常磁性絶縁体と金属の接合界面でのスピン輸送のメカニズムを明らかにしました。本研究によって常磁性絶縁体を用いたスピントロニクス研究が発展すると期待されます。
本研究は東京大学工学部齊藤研究室との共同研究です。

Koichi Oyanagi, Juan M. Gomez-Perez, Xian-Peng Zhang, Takashi Kikkawa, Yao Chen, Edurne Sagasta, Andrey Chuvilin, Luis E. Hueso, Vitaly N. Golovach, F. Sebastian Bergeret, Fèlix Casanova, and Eiji Saitoh
“Paramagnetic spin Hall magnetoresistance”
Physical Review B 104, 134428 (2021).
URL: https://journals.aps.org/prb/abstract/10.1103/PhysRevB.104.134428

2021.10.18. NIMS 内田健一グループリーダーが訪問されました。

物質・材料研究機構(NIMS)の磁性・スピントロニクス材料研究拠点スピンエネルギーグループの内田健一グループリーダーに岩手大学へお越しいただきました。

それにあわせて本学において「スピントロニクス入門」というタイトルで講演していただきました。講演では、スピントロニクスの基礎から最新の研究動向までを大変わかりやすく教えていただきました。本講演会は学部4年生の特別研修の対象に指定されました。
当グループでは内田グループリーダーとNIMS連携拠点制度を利用した共同研究を行っています。ご興味のある方は、大柳(oyanagi@iwate-u.ac.jp)までお問い合わせください。

2021.8.31 論文がNature Communications誌に掲載されました。

「量子スピン系」と呼ばれる物質群の中の「ダイマースピン系」と呼ばれる物質群において、トリプロンがスピン流の担い手となることがわかりました。
本研究によって、スピン流を活用できる物質がさらに拡張され、スピントロニクスの研究にさらに促進されることが期待されます。
本研究は東京大学工学部齊藤研究室との共同研究です。
研究の詳細はプレスリリースをご覧ください。

プレスリリース
https://www.iwate-u.ac.jp/cat-research/2021/08/004331.html

Yao Chen, Masahiro Sato, Yifei Tang, Yuki Shiomi, Koichi Oyanagi, Takatsugu Masuda, Yusuke Nambu, Masaki Fujita, Eiji Saitoh
“Triplon current generation in solids”
Nature Communications 12, 5199 (2021).
URL:https://www.nature.com/articles/s41467-021-25494-7

2021.7.25. 論文がNature Communications誌に掲載されました。

物質中の原子核がもつ自転の性質である「核スピン」を利用した新しい熱電変換現象を実証しました。核スピンは、電子の動きが完全に凍結する絶対零度(?273.15℃)付近の超低温域でも、電子に比べて極めて小さなエネルギーで熱揺らぎをしています。この熱揺らぎをスピントロニクス技術を利用することで電力に変換することに成功しました。この発見により、200年間、電子制御に限られていた熱電変換に原子核スピンの概念が加わり、絶対零度に迫る超低温まで応用可能な新しい熱電変換分野の扉が開かれました。
本研究は東京大学工学部齊藤研究室との共同研究です。
研究の詳細はプレスリリースをご覧ください。

プレスリリース
https://www.iwate-u.ac.jp/cat-research/2021/07/004262.html

T. Kikkawa, D. Reitz, H. Ito, T. Makiuchi, T. Sugimoto, K. Tsunekawa, S. Daimon, K. Oyanagi, R. Ramos, S. Takahashi, Y. Shiomi, Y. Tserkovnyak, and E. Saitoh
“Observation of nuclear-spin Seebeck effect”
Nature Communications 12, 4356 (2021).

2021.5.11. 第20回船井研究奨励賞を受賞しました!

公益財団法人船井情報科学振興財団の第20回船井研究奨励賞を受賞しました。
本賞は、情報科学、情報技術分野を中心に広く理工系分野において、顕著な研究業績のあった若手研究者に褒賞されるものです。

研究テーマの一つである「常磁性絶縁体における長距離スピン輸送の研究」が評価されての受賞となります。

授賞式は、2020年5月8日(火)にオンライン開催されました。

詳細は、下記ホームページをご参照ください。
https://www.funaifoundation.jp/index.html

2020.12.15 井上研究奨励賞を受賞しました!

公益財団法人井上科学振興財団の第37回井上研究奨励賞を受賞しました。
本賞は、理学、医学、薬学、高額、農学等の分野で過去3年間に博士の学位を取得した37歳未満の研究者で、優れた博士論文を提出した若手研究者に対し贈られるものです。

博士論文である「常磁性絶縁体におけるスピン輸送の研究」が評価されての受賞となります。

授賞式は、2021年2月4日(木)にオンライン開催されます。

詳細は、下記ホームページをご参照ください。
井上科学振興財団: 第37回井上学術賞、井上研究奨励賞および第13回井上リサーチアウォードの受賞者が決定

2020.12.15 論文がApplied Physics Letters誌に掲載されました。

極低温において微細白金に現れる量子干渉効果に関する論文が注目論文(Editor’s picks)としてApplied Physics Lettersに掲載されました。白金でできた微小なリングを作り、その電気抵抗を測るとAharonov-Bohm(AB)効果が現れるという結果です。これまでAB効果は伝導電子のコヒーレント長が長い物質でしか測定がされていましたが今回、スピン軌道相互作用が強い白金においてもAB効果が観測できることを明らかにしました。白金は典型的なスピンホール効果物質なため、スピントロニクス現象と量子干渉効果の融合研究につながる結果です。
本研究は、東京大学齊藤研究室との共同研究です。

R. Ramos, T. Makiuchi, T. Kikkawa, S. Daimon, K. Oyanagi and E. Saitoh
“Observation of quantum interference conductance fluctuations in metal rings with strong spin–orbit coupling”
Appl. Phys. Lett. 117, 242402 (2020).
https://aip.scitation.org/doi/10.1063/5.0031708

arXiv版
https://arxiv.org/abs/2010.01300

2020.9.17 量子科学技術研究開発機構(QST)にてインフォーマルミーティングを行いました

量子科学技術研究開発機構 半導体照射効果プロジェクトのインフォーマルミーティングにて「常磁性材料のスピントロニクス応用」というタイトルで発表を行いました。

講演のご相談は随時受け付けております。oyanagi_at_iwate-u.ac.jpまでご連絡ください。

2020.8.25 Drag Delivery System Group 研究会にて講演を行いました。

本学異分野交流事業プロジェクトの一環として、岩手大学理工学部化学・生命理工学科の芝研究室と、芝崎グループと合同でDrag Delivery System Groupの研究会を行い、セミナー形式で口頭発表を行いました。
Drug Delivery Systemに関する研究内容についてはこちらをご覧ください。