本研究では、市販品の鉄-炭素合金である鋳鉄が、純鉄に比べて大きな横型磁気熱電効果を示すことを明らかにしました。さらに、無次元性能指数を評価すると、純鉄に比べ540%向上していることがわかりました。これらの成果は、鉄鋼材料を磁気熱電材料に用いることができる可能性を示しており、今後の材料開発に貢献すると期待されます。
本研究は物質・材料研究機構スピンエネルギーグループとの共同研究です。
R. Nagasawa, K. Oyanagi, T. Hirai, R. Modak, S. Kobayashi, and K. Uchida,
“Anomalous Ettingshausen effect in iron-carbon alloys”
Applied Physics Letters 121, 062401 (2022).
doi: https://doi.org/10.1063/5.0103248
arXiv: https://arxiv.org/abs/2206.07322