2021.10.25. 論文がPhysical Review B 誌に掲載されました。

常磁性絶縁体におけるスピンホール磁気抵抗効果を観測しました。これまで長距離磁気秩序のある系に限られると思われていたスピンホール磁気抵抗効果が磁気秩序のない常磁性絶縁体においても発現することを見出しました。
さらにこれまで未知であった常磁性絶縁体と金属の接合界面でのスピン輸送のメカニズムを明らかにしました。本研究によって常磁性絶縁体を用いたスピントロニクス研究が発展すると期待されます。
本研究は東京大学工学部齊藤研究室との共同研究です。

Koichi Oyanagi, Juan M. Gomez-Perez, Xian-Peng Zhang, Takashi Kikkawa, Yao Chen, Edurne Sagasta, Andrey Chuvilin, Luis E. Hueso, Vitaly N. Golovach, F. Sebastian Bergeret, Fèlix Casanova, and Eiji Saitoh
“Paramagnetic spin Hall magnetoresistance”
Physical Review B 104, 134428 (2021).
URL: https://journals.aps.org/prb/abstract/10.1103/PhysRevB.104.134428